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2019年大学院教育学研究科/国際文化専攻での学び

こんにちは。HOPE ENGLISH SCHOOLの美穂です。

2019年は新たな英語教育の知識をつけるために、国立大阪教育大学の大学院教育学研究科/国際文化専攻に入学し、ホープの仕事と二足のわらじを履くことになりました。

私にとっては大変目まぐるしい一年となりましたが、同時に収穫の多い一年となりました。

2019年言語表現論、応用言語学特殊研究、教育学特論、言語運用論、言語比較論などの様々なクラスを受講して、深く学べました。

例えば、言語の背景にある文化を知り、「日本語=英語」ではないことを様々な課題を通して、既に知っていることをぼんやりとした形ではなく、明確に表現できるようになりました。

一緒に考えてみてください。下の4つの「結構」という言葉、英語にすると?

  1. この度、結構なお品を頂戴いたしまして、誠にありがとうございました。
  2. やっと中国語で結構やりとりできるようになりました。
  3. 「もっと残業してくれたら、給料を上げてもいいと思っているのだが」「私は今の給料で結構です。」
  4. これほど言ってもわからないなら、もう結構だ。

私が考えた英語の言い方は…

1. Thank you very much for giving me such a fine gift.

2. Finally, I was able to communicate well enough in Chinese.

3. If you work overtime, I would raise your salary. I am satisfied with my current salary.

4. If you don’t get what I say, forget about it.

気づいていただけましたか?文章全体の意味を理解していないと日本語の一つの単語は英語の1つの単語では表現できません。

三島由紀夫の「文書読本」の一部を英語にしてみたりなど、この授業を通し、日本語から英語にする際に必要な知識や背景を学びながら日本語から英語への翻訳技術に磨きをかけました。

応用言語学特殊研究ではSyntax(統語論)を学びました。

大学院に通う準備をしている際、学術書を購入して学ぼうとしましたが、こんな難しいこと理解できないと、と一先ず本を閉じました。しかし、レッスンを受講して一つずつ段階をふみ、大量の宿題を通し、考え、理解しようとすることで、わかるようになっていくんですよね。これがレッスンを受講する素晴らしさですね。人間て1人じゃできなくても、他の人の助けを借りながらなら、できることがいっぱいありますよね。毎週の課題で私の週末はほぼないも同然でした。私の質問の嵐に答えてくださっているギンズバーグ教授には感謝です。そのおかげで英語を深く知り、この学びを通し、HOPEの生徒さん達にさらにわかりやすく、文法を教えていく土台が出来上がってきています。現在このクラスを受講して7ヶ月目!後1ヶ月頑張ります。

教育学特論では 「外国語としての第二言語習得」のためにLearning Vocabulary in Another Language という本を全てパワーポイントにまとめて発表してます。

例えば1978年のSaragiさんによる研究結果ですが「単語1つを認識できる、その言葉を使えるようになるまで16回その単語に出会わなければならない」とのことです。

第一言語として学ぶ言語、それとも第二言語として学ぶのか、第二言語であればその言語をどこで学ぶのか、この違いは大きいです。そして、手法も違います。私たちの第一言語の日本語を学ぶように第二言語である英語は学べないので、この言語取得方法を知っているのと知らないのでは、レッスンの仕方、宿題の出し方にも違いが出てきます。大量の研究結果を知ることで、単語ひとつの教え方にも工夫ができ、HOPEでより効率よく学んでもらえそうです。

このクラスを受講して何よりよかったのは吉田教授との出会いです。本当に素晴らしい教授で女性としても尊敬してます。

大阪教育大学の駅にあります。

今ここで勉強させていただけるのも、皆様のおかげです。来年もご不便等おかけいたしますが、たくさん学び、その全てをHOPEに持って帰ります。どうぞ、よろしくお願いいたします。

金井美穂

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